2023-01

世界史

1-30ローマ共和政のはじまり-古代ローマ世界①

この範囲は、ローマ共和制がテーマとなる。 ローマはティベル川のほとりにラテン人たちによって建設された都市で、共和制は前6世紀待つごろ、先住民であったエトルリア人の王を追放し始まったとされる。 当時のローマには、貴族(パトリキ)と平民(プレブス)の間に身分差が存在し、結婚などを通じた身分の移動は禁じられていた。 政治は貴族(パトリキ)によって独占されており、特に重大な決定は貴族のみで構成される終身の元老院で行われ、平民が意思決定に参加することはなかった。 しかし、中初農民が重装歩兵として国防に重要な役割を果たすようになると、平民たちの政治参加への要望が強まり、貴族(パトリキ)と平民(プレブス)の間に身分闘争が発生した。 ローマ共和制の歴史は、この身分闘争の歴史でもある。
世界史

1-29ヘレニズム文化まとめ-古代ギリシア世界⑪

この範囲は、ヘレニズム文化がテーマとなる。 ヘレニズムとは「ギリシア風」という意味で、アレクサンドロス大王の東方遠征によってオリエント一帯にギリシア風文化が流入したことで発達した。 アレクサンドロス大王による世界帝国の成立により、ポリスという枠組みを超えた個人の幸福を志向するコスモポリタニズム(世界市民主義)思想が成立し、この思想を基礎としてギリシア哲学や種々の自然科学が発達した。
世界史

1-28古代ギリシアの文化【美術】-古代ギリシア世界⑩

この範囲は、古代ギリシア文化の【美術】がテーマとなる。 古代ギリシアの美術はギリシアの神々をテーマとし、人間の身体を通じその美を表現することに特徴を持つ。 ギリシアの美術は大きく3つの段階を踏んでおり、メソポタミアやエジプトの影響が色濃いアルカイック期・ギリシア独特の自然主義的な表現が花開く古典期・より大きな躍動や感情の表現が見られるヘレニズム期に分けられる。入試においては古典期からヘレニズム期の作品が問われる多く、精緻な身体描写や感情表現に特徴がある。 建築においては重厚感が重視され、柱の太さと柱頭部の装飾によって、三つの様式に分類される。
世界史

1-27古代ギリシアの文化【文学・歴史学】-古代ギリシア世界⑨

この範囲は、古代ギリシア文学・歴史学がテーマとなる。 ホメロスの叙事詩に始まるギリシア文学は単純な虚構の物語ではなく、法律や文化、社会規範など多くの要素における規範が含まれた。 この時代に生まれた作品は叙事詩、叙情詩、演劇、散文の祖とされ現代の作品にも多大な影響をもたらした。 一方で歴史においても起こった出来事を記すという行為が営まれ、世界市場において初となる歴史書が誕生している。
世界史

1-26古代ギリシア文化【哲学】-古代ギリシア世界⑧

この範囲は、古代ギリシアの哲学がテーマとなる。 ギリシア哲学は対象を自然とするイオニア地方から始まった。まず、世界は神による創造物ではなく、何かこの世界を構成する万物の根源(アルケー)があり、それがこの世界を構成していると考える思想が生まれた。多くの人物がその根源の探求を行い、この万物の根源を探求する姿勢はギリシア各地の植民都市や交易を通じオリエント全体に広まることとなる。この世界を構成する要素やその仕組みを解明しようとする態度は後に、測量術や幾何学、天文学の発展へとつながっていった。
タイトルとURLをコピーしました