1-30ローマ共和政のはじまり-古代ローマ世界①
この範囲は、ローマ共和制がテーマとなる。 ローマはティベル川のほとりにラテン人たちによって建設された都市で、共和制は前6世紀待つごろ、先住民であったエトルリア人の王を追放し始まったとされる。 当時のローマには、貴族(パトリキ)と平民(プレブス)の間に身分差が存在し、結婚などを通じた身分の移動は禁じられていた。 政治は貴族(パトリキ)によって独占されており、特に重大な決定は貴族のみで構成される終身の元老院で行われ、平民が意思決定に参加することはなかった。 しかし、中初農民が重装歩兵として国防に重要な役割を果たすようになると、平民たちの政治参加への要望が強まり、貴族(パトリキ)と平民(プレブス)の間に身分闘争が発生した。 ローマ共和制の歴史は、この身分闘争の歴史でもある。