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世界史

1-35ポエニ戦争-古代ローマ世界⑥

この範囲は、ポエニ戦争がテーマとなる。 イタリア半島統一後、ローマ人は本格的な半島外への進出を開始した。 この時、西地中海の海上支配権を狙い、ローマが戦いがポエニ戦争である。 カルタゴはシチリア島の向かいに位置する都市で、フェニキア人によって建設された交易都市として、西地中海の交易による利益を独占していた。 ポエニとは、ラテン語でフェニキア人を指す言葉であり、ポエニ戦争とはまさにローマとフェニキア(カルタゴ)による西地中海の覇権を争う戦いである。
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1-34内乱の一世紀③第二回三頭政治-古代ローマ世界⑤

この範囲は、第二回三頭政治がテーマとなる。 ブルートゥスによるカエサルの暗殺後、元老院はカエサルの独裁に傾いたローマの政体を元老院中心の共和政に戻そうと画策した。 しかし、カエサルの部下であったアントニウスが民衆や兵士の指示を取り付けると、翌年には同じくカエサルの部下であったレピドゥス、カエサルの養子であったオクタウィアヌスが私的な政治同盟を組み逆に元老院を制圧してしまう。 元老院制圧後、政治同盟を結んだアントニウス・レピドゥス・オクタウィアヌスは互いに反目し政治闘争をはじめ、一度安定したローマ社会は再び内乱の時代を迎える。
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1-33内乱の一世紀②第一回三頭政治-古代ローマ世界④

この範囲は、第一回三頭政治がテーマとなる。 ローマは共和政の原則上、元老院を中心とした権力体制が出来上がり、独裁体制が出現しないよう制度が作られていた。しかし、内乱の一世紀に入り各地で反乱がおこると、旧来の元老院を中心とする共和政では問題が解決できなくなっていた。
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1-32内乱の一世紀①-古代ローマ世界③

この範囲は、内乱の一世紀がテーマとなる。 中小農民の没落によって低下したローマの軍事力に危機感を抱いたのがグラックス兄弟であった。彼らは農民の没落によって拡大する貧富の差の拡大と、それによって引き起こされる民主政治の崩壊を食い止めようと、中小農民の没落を防ぐための政策を打ち出した。 彼らは、リキニウス・セクスティウス法の復活を目指し、公有地の保有に一定の基準を設け、この基準以上に土地を保有している有力者から土地を返還させ、土地を失った無産市民へ分配する法律を新たに制定しようとした。 彼らは相次いで護民官に選ばれたものの、この政策を実行する前に兄は殺害され弟は自殺に追い込まれた。 グラックス兄弟の改革の失敗を契機に、元老院などの旧来の地位をもつ閥族派と、無産市民や実力で地位を獲得した騎士層からなる平民派の対立が激化した。
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1-31ローマ共和政の動揺-古代ローマ世界②

この範囲は、ローマ共和制の動揺がテーマとなる。 ホルテンシウス法の制定による国内の身分闘争を終わらせたローマは全272年にタレントゥムを制圧することによりイタリア半島の統一を実現する。 半島の統一後は対外進出に乗り出しポエニ戦争によってまずはシチリア島を、次いでマケドニア、ギリシアをその支配下に入れた。 遠征において主力となったのはイタリア本国の中小農民たちであったが、対外遠征中の農地は放置されていたため戦争の長期化により農地は荒廃し農業用地として利用できなくなり、多くの農民は農地を手放したうえで無産市民となってしまった。
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1-30ローマ共和政のはじまり-古代ローマ世界①

この範囲は、ローマ共和制がテーマとなる。 ローマはティベル川のほとりにラテン人たちによって建設された都市で、共和制は前6世紀待つごろ、先住民であったエトルリア人の王を追放し始まったとされる。 当時のローマには、貴族(パトリキ)と平民(プレブス)の間に身分差が存在し、結婚などを通じた身分の移動は禁じられていた。 政治は貴族(パトリキ)によって独占されており、特に重大な決定は貴族のみで構成される終身の元老院で行われ、平民が意思決定に参加することはなかった。 しかし、中初農民が重装歩兵として国防に重要な役割を果たすようになると、平民たちの政治参加への要望が強まり、貴族(パトリキ)と平民(プレブス)の間に身分闘争が発生した。 ローマ共和制の歴史は、この身分闘争の歴史でもある。
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1-29ヘレニズム文化まとめ-古代ギリシア世界⑪

この範囲は、ヘレニズム文化がテーマとなる。 ヘレニズムとは「ギリシア風」という意味で、アレクサンドロス大王の東方遠征によってオリエント一帯にギリシア風文化が流入したことで発達した。 アレクサンドロス大王による世界帝国の成立により、ポリスという枠組みを超えた個人の幸福を志向するコスモポリタニズム(世界市民主義)思想が成立し、この思想を基礎としてギリシア哲学や種々の自然科学が発達した。
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1-28古代ギリシアの文化【美術】-古代ギリシア世界⑩

この範囲は、古代ギリシア文化の【美術】がテーマとなる。 古代ギリシアの美術はギリシアの神々をテーマとし、人間の身体を通じその美を表現することに特徴を持つ。 ギリシアの美術は大きく3つの段階を踏んでおり、メソポタミアやエジプトの影響が色濃いアルカイック期・ギリシア独特の自然主義的な表現が花開く古典期・より大きな躍動や感情の表現が見られるヘレニズム期に分けられる。入試においては古典期からヘレニズム期の作品が問われる多く、精緻な身体描写や感情表現に特徴がある。 建築においては重厚感が重視され、柱の太さと柱頭部の装飾によって、三つの様式に分類される。
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1-27古代ギリシアの文化【文学・歴史学】-古代ギリシア世界⑨

この範囲は、古代ギリシア文学・歴史学がテーマとなる。 ホメロスの叙事詩に始まるギリシア文学は単純な虚構の物語ではなく、法律や文化、社会規範など多くの要素における規範が含まれた。 この時代に生まれた作品は叙事詩、叙情詩、演劇、散文の祖とされ現代の作品にも多大な影響をもたらした。 一方で歴史においても起こった出来事を記すという行為が営まれ、世界市場において初となる歴史書が誕生している。
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1-26古代ギリシア文化【哲学】-古代ギリシア世界⑧

この範囲は、古代ギリシアの哲学がテーマとなる。 ギリシア哲学は対象を自然とするイオニア地方から始まった。まず、世界は神による創造物ではなく、何かこの世界を構成する万物の根源(アルケー)があり、それがこの世界を構成していると考える思想が生まれた。多くの人物がその根源の探求を行い、この万物の根源を探求する姿勢はギリシア各地の植民都市や交易を通じオリエント全体に広まることとなる。この世界を構成する要素やその仕組みを解明しようとする態度は後に、測量術や幾何学、天文学の発展へとつながっていった。
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