ここからは古代ギリシアにテーマが移るよ!まずは地理から押さえよう!特にミレトスとペロポネソス半島の位置をしっかり把握しておくとこの後の話の理解が早まるよ!
※サクッとポイントを押さえたい人は↓をタップ
★この範囲のあらまし
この範囲は、古代ギリシアの地理がテーマとなる。
古代ギリシア人は、しゃべる言葉の違いから、イオニア人、アイオリス人、ドーリア人に分派していった。しかしながら、彼らは同じ文化や生活様式を持っており、同じ民族としての同胞意識を持ち続けていた。
彼らはデルフォイのアポロン神の神託をもとに政策の決定を行い、南イタリアのナポリ、南仏のマルセイユなどに植民都市を建設するなどその影響力は広域に及んでいた。
初めて世界史をやる人でも知っているような都市が多く出てくるよ!現在にも続く都市の原型ができていたりといつか旅行に行くときの教養としても面白い範囲かもしれないね。
★この範囲で覚えること
<古代ギリシアの地理>
古代ギリシアの地理について覚えるべき事柄は、イオニア人、アイオリス人、ドーリア人の建てた3つのポリスとギリシア人の活動があった代表的な都市の位置の2つである。
古代ギリシアの地理について、覚えておくべき事柄を以下の表にまとめた。
スクショポイント:古代ギリシアの3つのポリス
民族 | ポリス | 備考 |
イオニア人 | アテネ | 小アジアのイオニア地方ミレトスにもポリスを建設し、ペルシア戦争のきっかけとなる |
アイオリス人 | テーベ | ― |
ドーリア人 | スパルタ | ― |
※太字は覚えておくだけでよい
イオニア人=アテネの建設、だけで覚えるとペルシア戦争の話になった時、「???」となるので、イオニア人はミレトスも建設していたことを確認しよう!
スクショポイント:古代ギリシアの地理
都市 | 民族系統 | 概要 |
① | アテネ | イオニア人の建設したポリス |
② | スパルタ | ドーリア人の建設したポリス |
③ | デルフォイ | アポロン神の神託を受ける祭儀が行われていた |
④ | オリンピア | ゼウスにささげる神事が4年に一度開催されていた |
⑤ | ミレトス | イオニア人の建設したポリス アケメネス朝の支配に対し反乱を起こし、ペルシア戦争のきっかけとなった |
⑥ | ネアポリス | 現在のマルセイユ(南仏) |
⑦ | マッサリア | 現在のナポリ(南伊) |
⑧ | カルタゴ | フェニキア人によって建設された植民市 |
※太字は覚えておくだけでよい
スパルタとオリンピアがある半島がペロポネソス半島だよ!ペロポネソス戦争やペロポネソス同盟の中心地がはっきりするので知っておこう!
以上が、暗記すべき<古代ギリシアの地理>の事柄である。
★私大(March・関関同立・早慶上智ICU)対策のための用語
この範囲では難関私大でのみ必要となる用語はない。
★学習確認Stepテスト
以下に、この範囲で暗記すべき事柄に関するミニテストを用意した。すべて暗唱できるようになるまで反復すれば、この範囲でもう学習することはない。
Step1:古代ギリシアの3つのポリス
アテネ、テーベ、スパルタを建てたギリシア人の名称をそれぞれ答えよ。
Step2:古代ギリシアの地理
以下の地図にある①~⑧の都市名を答えよ。
★はっつんの編集後記
地理はしっかり頭に入れよう。
ペロポネソス戦争やペルシア戦争の話になった時、地理関係が頭の中に入っていると整理がしやすい。
基本的にここからしばらくは、アテネとスパルタの対立と大陸(アナトリアから東側の)勢力との対立に大きく分かれる。
言葉だけだと抽象的なものも、地理関係が入るとめちゃくちゃわかりやすくなる。入試的にも聞かれる場面でもあるのでしっかりしよう。
まずはアテネ、スパルタの位置と地理を把握しておこう!
イオニア人についてはペルシア戦争のときにまたいきなり出てくるから今から意識しておいてね!
コメント