文化史は一問一答的に覚えればいいんだけど後回しにしがち!覚えづらく感じる人もいると思うけど、繰り返すしかないから頑張ろう!
※サクッとポイントを押さえたい人は↓をタップ
★この範囲のあらまし
この範囲は、古代ギリシアの哲学がテーマとなる。
ギリシア哲学はイオニア地方から始まった。まず、世界は神による創造物ではなく、何かこの世界を構成する万物の根源(アルケー)が自然の中にあり、それがこの世界を構成していると考える思想が生まれた。この万物の根源を探求する姿勢は自然哲学としてギリシア各地の植民都市や交易を通じオリエント全体に広まることとなる。
そして世界を構成する要素やその仕組みを解明しようとするこの態度は後に、測量術や幾何学、天文学の発展へとつながっていった。
文化史はともかく反復あるのみ!スパルタで行くよ!
★この範囲で覚えること
<古代ギリシアの哲学>
古代ギリシアの文化【哲学・美術】について覚えるべき事柄は、①ギリシアの哲学者と彼らの主張②ソフィストとその批判者たちの2つである。
古代ギリシアの哲学について、覚えておくべき事柄を以下の表にまとめた。
スクショポイント:ギリシアの哲学者と彼らの主張
哲学者 | 主張した万物の根源 | 備考 |
タレス | 水 | ミレトス出身 「哲学の父」と呼ばれる 日食を予言 |
ピタゴラス | 数 | ― |
ヘラクレイトス | 火 | 「万物は流転する(パンタ=レイ)」を唱える |
デモクリトス | 原子(アトム) | 唯物論哲学の祖 |
ヒッポクラテス | ― | 西洋医学の祖 |
※太字は覚えておくだけでよい
この時代はヒッポクラテスを除いて、万物の根源を何に求めたかが大事になるよ!
もちろん、「哲学の父」「万物は流転する」というキーワードに反応できるようになろう!
スクショポイント:ソフィストとその批判者たち
哲学者 | 著作 | 備考 |
プロタゴラス | ― | ソフィスト 「万物は人間の尺度」 人間中心主義 |
ソクラテス | ― | ソフィスト批判 客観的心理の主張 ペロポネソス戦争への参加 |
プラトン | 国家 ソクラテスの弁明 | ソクラテスの弟子 イデア論・哲人政治の主張 |
アリストテレス | 政治学 | プラトンに師事 「万学の祖」 アレクサンドロス大王の教育係 リュケイオンを開設 |
※太字は覚えておくだけでよい
プロタゴラスに始まるソフィストたちと、それを批判する立場をとった3人の哲学者という軸で整理するとわかりやすいよ!
あと、ソクラテスから始まる師弟関係もしっかり押さえよう!
以上が、暗記すべき<古代ギリシアの文化【哲学】>の事柄である。
★私大(March・関関同立・早慶上智ICU)対策のための用語
この範囲では難関私大でのみ必要となる用語はない。
★学習確認Stepテスト
以下に、この範囲で暗記すべき事柄に関するミニテストを用意した。すべて暗唱できるようになるまで反復すれば、この範囲でもう学習することはない。
Step1:ギリシアの哲学者と彼らの主張①
ギリシアの哲学において万物の根源と考えられた4つの要素とそれを唱えた哲学者をそれぞれ答えよ。
Step2:ギリシアの哲学者と彼らの主張②
「西洋医学の祖」といわれる哲学者と「哲学の父」といわれる哲学者をそれぞれ答えよ。
Step3:ソフィストとその批判者たち①
代表的なソフィストとその人物に対する備考を答えよ。
Step4:ソフィストとその批判者たち②
ソフィストを批判した代表的な3人の哲学者とその著作・備考をそれぞれ答えよ。
★はっつんの編集後記
文化史はともかく反復あるのみ。こだわりを持たず、ただ、覚えるべきもの、というスタンスで基本的には臨もう。
とはいうものの、大きなくくりとしてはギリシアの哲学者は万物の根源を何に求めたのか、プロタゴラスたちソフィストの批判者の系譜という位置づけでまとめておくとわかりやすい。やるしかないことに変わりはないが、参考にしてほしい。
繰り返し繰り返し進めていこう!20回くらいは反復がいる、と思っておいたほうが取り組みやすいよ。人の仕組みとして、覚えたものを忘れてしまうことは普通のことなので、いちいち落ち込まないようにね!
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