世界史で初めて学ぶ本格的な民族がシュメール人だね。1-1古代オリエント世界-古代オリエントの諸文明①でメソポタミアの地理はつかんだかな?まだの人は先にここをチェックしよう!
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★この範囲のあらまし
この範囲は、メソポタミア南部に定住し強力な都市国家を建設したシュメール人と彼らを滅ぼしたアッカド人がテーマである。
シュメール人は、メソポタミア南部に世界史上における最古の都市国家を築き私たちの生きる現代文明の礎を作った民族であるが、他民族の侵入により衰退し新たに興ったアッカド人によって滅ぼされた。
そしてこのアッカド人がメソポタミア地域を初めて統一した民族となった。
シュメール人とアッカド人の二つの民族を軸に捉えるとわかりやすいよ!
★この範囲で覚えること
<シュメール人>
シュメール人について覚えるべき事柄は、シュメール人の残した事績についてである。
シュメール人について、覚えておくべき事柄を以下の表にまとめた。
スクショポイント:シュメール人の残した事績
都市 | 民族系統 | 事績 |
ウル ウルク ラガシュ | 不明 | ジッグラトの建設 楔形文字の発明 ギルガメシュ叙事詩 太陽太陰暦の使用 60進法の発明 週7日制の導入 |
※太字は覚えておくだけでよい
- ギルガメシュ叙事詩はウルクで発見され、その中に旧約聖書の「ノアの箱舟」伝説の原型があったことからキリスト教に影響を与えたとされる。
週七日制やギルガメシュ叙事詩などは、キリスト教にも影響を与えているよ!
以上が、暗記すべき<シュメール人>の事柄である。
<アッカド人>
アッカド人について覚えるべき事柄は、アッカド王国の建国者とその功績についてである。
アッカド人について覚えておくべき事柄を以下の表にまとめた。
スクショポイント:アッカド王国の建国者とその功績
民族系統 | 建国者 | 建国者の事績 |
セム語系 | サルゴン一世 | 全メソポタミアの統一 |
※太字は覚えておくだけでよい
アッカド人はシュメール人を滅ぼした民族として覚えておこう。
ちなみに、その後シュメール人によって新たに国家(ウル第三王朝)が作られるんだけど、それを最後にシュメール人は歴史から姿を消すことになるよ。
以上が、暗記すべき<アッカド人>の事柄である。
★私大(March・関関同立・早慶上智ICU)対策のための用語
以下に、難関私大でのみ必要となる用語を掲載しておく。国公立受験者には不要なものなのでスキップしてよい。
<シュメール人>
・ウル第三王朝…アッカド王国崩壊後に成立したシュメール人による最後の王朝。
・シュメール法典(ウルナンム法典)…世界最古の法典。なお、シュメール法典を集大成したものがハンムラビ法典であり、世界最古の法典はシュメール法典であることには注意が必要である。
★学習確認Stepテスト
以下に、この範囲で暗記すべき事柄に関するミニテストを用意した。すべて暗唱できるようになるまで反復すれば、この範囲でもう学習することはない。
Stepテスト1:シュメール人の残した事績
<シュメール人>に関する事柄のうち、建設した都市、民族系統、事績を答えよ。
Hint:シュメール人の民族系統と都市で3つの事績で6つ答えられれば良い。
Stepテスト2:アッカド王国の建国者とその功績
<アッカド人>に関する事柄のうち、民族系統、創設者、創設者の残した事績をそれぞれ答えよ。
★はっつんの編集後記
シュメール人の顔こわー…。とまぁ、それはさておき、世界史を学ぶとゲームやアニメのモチーフを多く知ることができるが、そのうちのひとつがギルガメシュ王とその叙事詩なのかもしれない。
ウルクの王ギルガメシュ
大地の女神アルル
神に作られたエンキドゥ
森の番人フンババ
愛と戦争の女神イシュタル
ギルガメシュ叙事詩に登場する名前を知っている人は多いんじゃないかな。
ちなみに、世界最古の法典はウルナンム法典である(ハンムラビ法典は世界で4番目の法典)。ともかく「世界初」を覚えさせるのが世界史であるが、なぜウルナンム法典は出てこないのか、はっつんとしてはいまだに納得がいかない。
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