今回の範囲は国家ではなく、その間を行き来して繁栄した民族に焦点を当てるよ!覚えることは少ないから、気楽にいこう!
※サクッとポイントを押さえたい人は↓をタップ
★この範囲のあらまし
この範囲は、古代オリエントにおいて重要な役割を果たした5つの民族、カナーン人、海の民、アラム人、フェニキア人、ヘブライ(イスラエル・ユダヤ)人がテーマである。
東地中海を中心に活躍したこの5つ民族それぞれについて、その特徴を整理する必要がある。
今回は5つの民族に関して、一問一答的に覚えればOKだよ!
★この範囲で覚えること
<古代東地中海の人々>
古代東地中海の人々について覚えるべき事柄は、古代東地中海5つの民族の概要である。
東地中海の人々について、覚えておくべき事柄を以下の表にまとめた。
スクショポイント:古代東地中海の人々の概要
民族 | 拠点 | 事績 | 特徴 |
カナーン人 | ― | アルファベットの起源となるカナーン文字を創る | ― |
海の民 | ― | ヒッタイト・ミケーネ文明・エジプト新王国への侵入 | 民族系統不明 |
アラム人 | ダマスクス | 国際商業語アラム語の創始 | 陸上交易で活躍 |
フェニキア人 | シドン・ティルス カルタゴ(植民都市) | カナーン文字からフェニキア文字を作りギリシア人に伝え、アルファベットの起源を作る | 海上交易で活躍 |
ヘブライ人 | ― | ユダヤ教の創始 | ― |
※太字は覚えておくだけでよい
- ヘブライ人の自称がイスラエル人、ユダヤ教成立後のヘブライ人に対する呼称がユダヤ人である。
- アルファベットの成立過程が入試で問われることがあるため、カナーン文字⇒フェニキア文字⇒アルファベットの順で覚えておく。
- 海の民はその活動によりヒッタイトを衰退させ鉄器技術を流出させたことで、人類を青銅器時代から鉄器時代へ移行させた民族であるため世界史上重要な民族である。
一問一答的に整理して答えられるようになればこの範囲はおしまいだよ!
アルファベットの起源も聞かれることが多いからしっかり順番まで覚えてね!
★私大(March・関関同立・早慶上智ICU)対策のための用語
以下に、難関私大でのみ必要となる用語を掲載しておく。国公立受験者には不要なものなのでスキップしてよい。
<東地中海の人々>
・ペリシテ人…海の民の一派とされる。パレスチナはペリシテ人の土地という意味。
★学習確認Stepテスト
以下に、この範囲で暗記すべき事柄に関するミニテストを用意した。すべて暗唱できるようになるまで反復すれば、この範囲でもう学習することはない。
Stepテスト1:古代東地中海の人々の概要
<カナーン人、海の民、アラム人、フェニキア人、ヘブライ(イスラエル・ユダヤ)人>に関する事柄のうち、建拠点とした都市名、事績、特徴をそれぞれ答えよ。
★はっつんの編集後記
あまり流れや理解といったものにこだわらず一問一答的に覚えてしまえばおしまいなのでこの辺りはサクッと覚えやすい。(個人の感想です。)
アルファベットの起源については教科書を作る人たちのこだわりを感じる。世界史で文字の種類までなんでおぼえるの…?と疑問に思った人は下の動画を見るといい。
あと、「海の民」は今も昔もロマンを感じさせる民族だよね。
受験用として割り切れる人はサクッと覚えてこの範囲は終わりにしてしまおう!
海の民とか文字の歴史に興味がある人はyoutubeで検索してみるといい参考になるよ!
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