だれがどの本を書いたか、は世界史では鉄板のネタだね!本の内容まで聞かれることもあるからしっかり確認しよう!
※サクッとポイントを押さえたい人は↓をタップ
★この範囲のあらまし
この範囲は、古代ギリシア文学・歴史学がテーマとなる。
ホメロスの叙事詩に始まるギリシア文学は単純な虚構の物語ではなく、法律や文化、社会規範など多くの要素における規範が含まれた。
この時代に生まれた作品は叙事詩、叙情詩、演劇、散文の祖とされ現代の作品にも多大な影響をもたらした。
一方で歴史においても起こった出来事を記すという行為が営まれ、世界市場において初となる歴史書が誕生している。
日本史ほどではないにせよ、苦手な人が多い分差ができやすい。しっかり取り組もう!
★この範囲で覚えること
<古代ギリシアの文化【文学・歴史学】>
古代ギリシアの文化【文学・歴史】について覚えるべき事柄は、①ギリシア文学②歴史学の始まり2つである。
古代ギリシアの文学・歴史学について、覚えておくべき事柄を以下の表にまとめた。
スクショポイント:古代ギリシアの文学
著者 | 代表作 | 備考 |
ホメロス | イリアス オデュッセイア | イリアス:ペロポネソス戦争を題材 オデュッセイア:トロイア戦争が題材 |
ヘシオドス | 神統記 労働と日々 | ― |
サッフォー | ― | 女性詩人 恋愛詩 |
ピンダロス | ― | オリンピアの祝勝歌 |
アリストファネス | 女の平和 | 喜劇作家 社会風刺に特徴 |
アイスキュロス | アガメムノン | 三大悲劇詩人 |
ソフォクレス | オイディプス王 | 三大悲劇詩人 ヘロドトスとペリクレスに親交 |
エウリピデス | メディア | 三大悲劇詩人 |
※太字は覚えておくだけでよい
作品名だけでなく、備考欄の内容まで問われるよ!それぞれの要素と人物名をしっかりリンクさせよう!
ギリシアの歴史学
人物名 | 代表作 | 備考 |
ヘロドトス | 歴史(ペルシア戦争史) | 歴史の父 |
トゥキディデス | 歴史(ペロポネソス戦争史) | ペロポネソス戦争へ参加 科学的歴史学の父 |
※太字は覚えておくだけでよい
ヘロドトスとトゥキディデスはどちらも実際の出来事を記述する作品を残しているけど、ヘロドトスは物語のような様式、トゥキディデスは客観的な事実のみの記述様式とその記述様式が異なっているよ。
以上が、<古代ギリシアの文化【文学・歴史】>について覚えるべき事柄である。
★私大(March・関関同立・早慶上智ICU)対策のための用語
この範囲では難関私大でのみ必要となる用語はない。
★学習確認Stepテスト
以下に、この範囲で暗記すべき事柄に関するミニテストを用意した。すべて暗唱できるようになるまで反復すれば、この範囲でもう学習することはない。
Step1:古代ギリシアの文学
古代ギリシア文学における、ホメロス・ヘシオドス・サッフォー・ピンダロス・アリストファネス・アイスキュロス・ソフォクレス・エウリピデスの作品と備考をそれぞれ答えよ。
Step2:古代ギリシアの歴史学
ギリシアの歴史学における代表的な二名の歴史学者とその著作・備考をそれぞれ答えよ。
★はっつんの編集後記
世界史で覚えづらいと相談を受けることが多い分野のひとつが文化史だ。美術史と違い目で見て覚えられるものもなく、覚えるべきとされた本を読むわけにもいかない。
しかも、通史のような因果や流れというものもなく、ただただ一問一答的に文字列を覚えるゲームになる。
攻略法といえばひたすら反復することによる暗記、10~20回くらいともかく繰り返して覚えよう。
ただ、こういうと嫌な顔をされることが多いが、魔法はないんだ…。
覚えるまで反復あるのみ!極めていこう!
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