アレクサンドロスの東方遠征からプトレマイオス朝エジプトの崩壊までの約300年がヘレニズム時代といわれる時代だよ!ギリシア風文化がインドにまで伝播し、中国や日本の美術にまで影響を与えているんだ!
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★この範囲のあらまし
この範囲は、ヘレニズム時代がテーマとなる。
ヘレニズム時代はアレクサンドロス大王の東方遠征からプトレマイオス朝エジプトの崩壊までの約300年を指す時代である。
アレクサンドロス大王によって滅びたアケメネス朝の国土は、大王の死後ディアドコイと呼ばれる後継者たちによって争われ、三つの国に分裂した。
1-11バクトリアとパルティア-古代イランの変遷③で扱ったパルティアやバクトリアにもかかわる分野だよ!一度今回の範囲を整理した後、戻ってみるのもありだね!
★この範囲で覚えること
<ヘレニズム時代>
ヘレニズム時代について覚えるべき事柄は、ヘレニズム時代の流れとアレクサンドロス大王に滅ぼされた後にアケメネス朝ペルシアに建国された3つの国についての2つである。
ヘレニズム時代について、覚えておくべき事柄を以下の表にまとめた。
スクショポイント:ヘレニズム時代の推移
都市 | 内容 | 年号 |
アレクサンドロス大王の東方遠征 | アレクサンドロス大王によるアケメネス朝ペルシアへの討伐遠征 | 前334年 |
イッソスの戦い | アレクサンドロス大王がアケメネス朝のダレイオス三世に大勝した戦い | 前333年 |
アルベラの戦い | アレクサンドロス大王がアケメネス朝を滅ぼした戦い | 前331年 |
ディアドコイ戦争 | アレクサンドロス大王の後継者たちによる内紛 アンティゴノス朝マケドニア セレウコス朝シリア プトレマイオス朝エジプト の3つに国が分裂した。 | ― |
プトレマイオス朝エジプトの滅亡 | プトレマイオス朝エジプトがアクティウムの海戦でローマに敗れ滅亡する | 前30年 |
※太字は覚えておくだけでよい
色々あるけど、まずはアレクサンドロス大王がアケメネス朝を滅ぼした経緯とプトレマイオス朝エジプトの崩壊を覚えておけばOK!
Tips
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Alexander_the_Great_fighting_at_the_battle_of_Issus_against_Darius_III_of_Persia_(5886504798).jpg
スクショポイント:ディアドコイの国
国名 | 首都 | 備考 |
アンティゴノス朝マケドニア | ― | ― |
セレウコス朝シリア | ― | 3王国の内最も広大な領土 |
プトレマイオス朝エジプト | アレクサンドリア | 前30年ローマに敗れ崩壊 |
※太字は覚えておくだけでよい
セレウコス朝シリアの領土からバクトリアとパルティアが勃興していることはいやらしい問題で聞かれることがあるから把握しておこう!
それと、クレオパトラが組んだ相手も間違えないように覚えてね!
以上が、暗記すべき<ヘレニズム時代>の事柄である。
★私大(March・関関同立・早慶上智ICU)対策のための用語
以下に、難関私大でのみ必要となる用語を掲載しておく。国公立受験者には不要なものなのでスキップしてよい。
<ヘレニズム時代の推移>
・イプソスの戦い…ディアドコイ戦争中最大の戦いで、アンティゴノス朝マケドニア、セレウコス朝シリア、プトレマイオス朝エジプトの分裂が決まった。
<ディアドコイの国>
・セレウキア…セレウコス朝シリアの初期首都
・アンティオキア…セレウコス朝シリアの二つ目の首都
★学習確認Stepテスト
以下に、この範囲で暗記すべき事柄に関するミニテストを用意した。すべて暗唱できるようになるまで反復すれば、この範囲でもう学習することはない。
Step1:シュメール人の概要
ヘレニズム時代の推移における主要な出来事をプトレマイオス朝エジプトの崩壊まで
すべて答えよ。
Step2:ディアドコイの国
ディアドコイの建てた3つの国について、国名、首都、備考をすべて答えよ。
★はっつんの編集後記
バクトリアとパルティアとセレウコス朝シリアを絡めた問題は正直、意地悪。
そしてローマの第二回三頭政治の面々と同盟したり対立したりを絡めて問題も、意地悪。
ただ、出題されたら答えるしかない。
教科書の位置ではつながりが感じられないが、資料集の地図などをしょっちゅう眺めていると「え?この国が出てきたときまだあの国あったのか…」みたいな発見があるので、資料集は何となくでも息抜き程度にでも見る習慣を作っておこう。
ひとまずはアレクサンドロス大王の東方遠征からプトレマイオス朝エジプトの崩壊まで教科書通りの順番で覚えればOK!
そのあとに、マウリヤ朝やローマとの関係、バクトリアとパルティアの勃興にセレウコス朝シリアがかかわっていたことも押さえていこう!
ちなみに、フランスのルーブル美術館にあるサモトラケのニケは圧巻の一言なのでぜひ機会があれば言ってほしい。
特に世界史の勉強をしていると資料集の中にある絵の本物がずらっと並んでて最高に上がる。
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