アッシリアのあとに古代オリエントを再統一したアケメネス朝ペルシアのお話だよ!アッシリアとは反対に、諸民族に寛大な政治を行ったことが特徴で、各国王の関わったことが良く問われるよ!
※サクッとポイントを押さえたい人は↓をタップ
★この範囲のあらまし
この範囲は、アケメネス朝ペルシアに君臨した国王たちがテーマとなる。
アケメネス朝ペルシアの建国、国内制度の整備、ペルシア戦争の3つのテーマについてそれぞれに関わった国王たちを整理することが必要となる。
「誰が何をしたのか」をちゃんと紐づけて覚えていこうね!
★この範囲で覚えること
<アケメネス朝ペルシアの国王>
アケメネス朝ペルシアの国王について覚えるべき事柄は、キュロス二世、ダレイオス一世、ダレイオス三世に関する事柄である。
アケメネス朝ペルシアの国王について、覚えておくべき事柄を以下の表にまとめた。
スクショポイント:アケメネス朝ペルシアの国王
都市 | 覚えておくべき事柄 |
キュロス二世 | アケメネス朝ペルシアの建国者 バビロン捕囚からのユダヤ人解放 |
ダレイオス一世 | アケメネス朝最盛期の王 サトラップ・王の目・王の耳の導入 駅伝制の整備 ペルセポリスの造営 ペルシア戦争の開始 |
ダレイオス三世 | アケメネス朝最後の王 マケドニアのアレクサンドロス大王に敗れる |
※太字は覚えておくだけでよい
建国した人⇒国内制度の整備とペルシア戦争をした人⇒最後の国王、とっざくり捉えておくとわかりやすいかもしれないね。
以上が、<アケメネス朝ペルシアの国王>について覚えるべき事柄である。
★私大(March・関関同立・早慶上智ICU)対策のための用語
以下に、難関私大でのみ必要となる用語を掲載しておく。国公立受験者には不要なものなのでスキップしてよい。
<アケメネス朝ペルシアの国王>
・カンビュセス二世…エジプトを征服しアケメネス朝ペルシアによるオリエントの再統一を果たした王
・クセルクセス…ペルシア戦争においてテルモピレーの戦いに勝利したものの、サラミスの海戦、プラタイアの戦いに敗れアケメネス朝の敗戦を決定づけた。
★学習確認Stepテスト
以下に、この範囲で暗記すべき事柄に関するミニテストを用意した。すべて暗唱できるようになるまで反復すれば、この範囲でもう学習することはない。
Step1:アケメネス朝ペルシアの国王
アケメネス朝ペルシアの国王、キュロス二世、ダレイオス一世、ダレイオス三世について、それぞれの国王の覚えておくべき事柄を答えよ。
Hint:キュロス二世で2つ、ダレイオス一世で5つ、ダレイオス三世で2つある。
★はっつんの編集後記
アケメネス朝ペルシアが征服民に対して寛大であったことは現代にも非常に大きな影響を残している。
キュロス二世が新バビロニア(カルデア)を滅ぼした際、そこに捉えられていたユダヤ人を解放した。
そして解放されたユダヤ人たちは、この出来事をきっかけに一神教であるユダヤ教を確立する。
一方で、ユダヤ人を救ったアケメネス朝ペルシアは代々多神教であるゾロアスター教を信仰しており、ヤハウェのみを神とするユダヤ教とは教義に矛盾を持つ。
だが、アケメネス朝はユダヤ教を弾圧せず認め、ヤハウェの神殿の建設すら認めたのである。
もしこの時、キュロス二世が寛容な態度を取らずにユダヤ教を弾圧し滅ぼしていたら、歴史はまた大きく違ったものになっていたのは間違いない。
数千年前の事柄が今に影響を及ぼしていると思うと歴史のつながりを感じる。
こういった背景もあって、アケメネス朝ペルシアについて問われるときに「寛容な政治を行った」という言葉がよくつかわれるよ。キーワードとしてしっかりとらえておいてね。
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