イタリア半島の統一後、ローマ人が西地中海の交易路を確保し覇権を握るために引き起こした戦いが、ポエニ戦争だよ!!
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★この範囲のあらまし
この範囲は、ポエニ戦争がテーマとなる。
イタリア半島統一後、ローマ人は本格的な半島外への進出を開始した。
この時、西地中海の海上支配権を狙い、ローマが戦いがポエニ戦争である。
カルタゴはシチリア島の向かいに位置する都市で、フェニキア人によって建設された交易都市として、西地中海の交易による利益を独占していた。
ポエニとは、ラテン語でフェニキア人を指す言葉であり、ポエニ戦争とはまさにローマとフェニキア(カルタゴ)による西地中海の覇権を争う戦いである。
ポエニ戦争は三回にわたる戦いの総称で、最終的にはローマが勝利をするよ。登場する人物の組み合わせや出来事を細かく聞かれるのでしっかり押さえていこう!
★この範囲で覚えること
<ポエニ戦争>
ポエニ戦争について覚えるべき事柄は、ポエニ戦争の推移についてである。
ポエニ戦争について、覚えておくべき事柄を以下の表にまとめた。
スクショポイント:シュメール人の概要
ポエニ戦争 | 結果 | 備考 |
第一次 | ローマが勝利 | シチリア島をローマが獲得 |
第二次 | ローマが勝利 | カルタゴの将軍ハンニバルがローマの奇襲に成功する ローマの将軍スキピオがザマの戦いで勝利 |
第三次 | ローマが勝利 | カルタゴが完全に破壊される |
※太字は覚えておくだけでよい
第一次から第三次に及ぶ結果と備考を押さえていこう!入れ替え問題が頻出になるから注意!
以上が、<ポエニ戦争>について覚えるべき事柄である。
★私大(March・関関同立・早慶上智ICU)対策のための用語
以下に、難関私大でのみ必要となる用語を掲載しておく。国公立受験者には不要なものなのでスキップしてよい。
<ポエニ戦争>
・カンネーの戦い…第二次ポエニ戦争においてカルタゴの将軍ハンニバルがローマに大勝した戦い。ローマ最大の危機を作り出すが、ハンニバルはカルタゴに帰還、ザマの戦いで敗れる。
★学習確認Stepテスト
以下に、この範囲で暗記すべき事柄に関するミニテストを用意した。すべて暗唱できるようになるまで反復すれば、この範囲でもう学習することはない。
Step1:ポエニ戦争
第一次から第三次にわたる結果と、それぞれで覚えておくべき備考の内容を答えよ。
★はっつんの編集後記
国内を統一させたら次は対外進出を進めていくのはどの時代においても鉄板だね。
世界地図を見ると、シチリア島とカルタゴの間は地中海を東西に分ける蓋のような位置にあり、疑似的な海峡の形になっている。
この海峡の両端を押さえることができれば、地中海支配に大きな弾みがつくことは間違いなく、ローマとしてはしっかりとおさえておきたかったのだろう。
ちなみに、第三次ポエニ戦争はローマによるカルタゴへのリンチといわれており、もともと交易相手として存続させる予定であったところ、元老院や貴族、戦争を望む無産階級の市民たちによって領土拡大が目指された結果、力を失ったカルタゴに対してローマ軍は都市の破壊と虐殺を行い、カルタゴ市民の9割以上を殺害して残りの1割は奴隷として売り払ったとのこと。えぐいえぐい…。
覚えておくべき事柄がはっきりしているので知識の紐づけをしっかりしよう!教科書などでは「3回に及ぶポエニ戦争」といった具合にまとめた記載だけだったりするのであいまいになりやすいよ!
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