1-34内乱の一世紀③第二回三頭政治-古代ローマ世界⑤

Lepidus, Octavianus en Marcus Antonius世界史
アントニウス・レピドゥス・オクタウィアヌスの絵
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この記事はテストや入試のために

第二回三頭政治の概要を知りたい人
第二回三頭政治について整理したい人
第二回三頭政治についての知識を確認したい人

の役に立ちます。

はっつん
はっつん

第一回三頭政治の勝者カエサルの部下二人と養子の間で起こった三つ巴の争いが第二回三頭政治だよ。第二回三頭政治で勝利をつかんだ養子のオクタウィアヌスにより内乱の一世紀は終わらされ、ローマ帝政が始まるよ!

※サクッとポイントを押さえたい人は↓をタップ

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★この範囲のあらまし

この範囲は、第二回三頭政治がテーマとなる。

ブルートゥスによるカエサルの暗殺後、元老院はカエサルの独裁に傾いたローマの政体を元老院中心の共和政に戻そうと画策した。
しかし、カエサルの部下であったアントニウスが民衆や兵士の指示を取り付けると、翌年には同じくカエサルの部下であったレピドゥス、カエサルの養子であったオクタウィアヌスが私的な政治同盟を組み逆に元老院を制圧してしまう。
元老院制圧後、政治同盟を結んだアントニウス・レピドゥス・オクタウィアヌスは互いに反目し政治闘争をはじめ、一度安定したローマ社会は再び内乱の時代を迎える。

この範囲を理解するうえで必要なこと
  • 第二回三頭政治における有力者三名の覚えるべき項目を整理する。
はっつん
はっつん

いよいよ共和政ローマが終わり帝政ローマを迎えるよ。誰が何をしていったのかしっかり把握しよう!

★この範囲で覚えること

<第二回三頭政治>

第二回三頭政治について覚えるべき事柄は、第二回三頭政治についてである。

第二回三頭政治について、覚えておくべき事柄を以下の表にまとめた。

スクショポイント:第二回三頭政治

名前説明
アントニウスカエサルの部下
クレオパトラと組みオクタウィアヌスと対立
アクティウムの海戦でオクタウィアヌスに敗れ戦死
レピドゥスカエサルの部下
オクタウィアヌスに敗れ政界から退く
オクタウィアヌスカエサルの養子
アクティウムの海戦でアントニウスとクレオパトラを破る
インペラトルの称号を得る
元老院からアウグストゥス(尊厳者)の称号を得る
プリンケプス(市民の中の第一人者)を自称する
※赤は書けるレベルで暗記必須
※太字は覚えておくだけでよい
CHECK
  • カエサルの愛人となったクレオパトラは、カエサルの死後その部下であったアントニウスを誑し込みアントニウスと結婚、アントニウスを傀儡化した。
  • アクティウムの海戦によりプトレマイオス朝エジプトが崩壊したことで、ヘレニズム時代が終了した。
  • オクタウィアヌスがアウグストゥスの称号を得て以降、ローマは200年に及ぶ「ローマの平和(パクス=ロマーナ)」という繁栄期に突入する。
はっつん
はっつん

アウグストゥス(尊厳者)、プリンキパトゥス(市民の中の第一人者)、ドミナトゥス(専制君主制)、コロナトゥス(小作制)と微妙に似ていて聞きなれない単語が多くあるので気を付けて!

以上が、<第二回三頭政治>について覚えるべき事柄である。

★私大(March・関関同立・早慶上智ICU)対策のための用語

この範囲では難関私大でのみ必要となる用語はない。

★学習確認Stepテスト

以下に、この範囲で暗記すべき事柄に関するミニテストを用意した。すべて暗唱できるようになるまで反復すれば、この範囲でもう学習することはない。

Step1:第二回三頭政治①

第二回三頭政治における、三名の名前を答えよ。

Step2:第二回三頭政治②

オクタウィアヌスについて、覚えておくべき事柄をすべて答えよ。

★はっつんの編集後記

クレオパトラのハイパー愛人ムーヴめっちゃえぐい。
第一回三頭政治から第二回三頭政治を俯瞰するとクレオパトラを中心とする愛憎関係ととらえることができる。カエサルに取り入り間に子をもうけ、カエサルの死後不安定化した自身の権力を安定させるためアントニウスに取り入ると彼を傀儡化、さらにアントニウスの間に子をもうけると、もともとの妻との離婚を迫りこれを達成させてしまう(アントニウスには三人の子供がいたらしい)。
オクタウィアヌスからすれば、クレオパトラは自身の義父であるカエサルと子をもうけた女であり、その後自身の政敵との間にも子をもうけたとんでもない存在の女であるわけだ。
すごい、すごすぎる…。

はっつん
はっつん

この辺りは何か本にまとまってないかすごい興味がある…。人間の肉欲が世界史にとんでもない影響を与える。世界史は人間の欲の歴史でもあるね…。

コメント

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